2015年 04月 01日
ルドンの風景画が好き。
写真のカードは、オディロン・ルドンの「ブルターニュの村」です。
三菱一号館美術館で開催中の『ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 私の印象派』で購入しました。
今回展示の作品は、このギャラリーの創設者の娘が中心になって集められた、
フランス印象派とポスト印象派のコレクションで、
日本初公開作品38点を含む全68点が展示されています。
戸外での制作、友人とモデル、芸術家の肖像、静物、ボナールとヴュイヤールの5章構成になっていて、
アメリカの国立美術館所蔵の印象派作品が堪能できますよ。
そうそうたる画家たちの作品だけあって、観ているだけでとーっても心地よいですが、
この中で部屋に飾るなら・・という個人的視点でみてみると、
ス―ラやドガ、ボナールも捨てがたいですが、ダントツでルドンでした。
ルドンっていうと、幻想の世界を描いた絵(とくにクモ)が印象的ですが、
こんなやわらかな風景画を観たのは初めてかも。
一番気に入ったのは、「ブルターニュの海沿いの村」でした。
あいにくカードがなくて残念です。
その絵はコンパクトなサイズで、とってもシンプル。
海と空の色がほぼ同じ独特なブルーで、観ていて飽きないんですよね。
シンプルがモットーの私にはど真ん中でした。
三菱一号館所蔵のルドンの巨大な作品「大きな花束」も展示されていましたよ。
そして今回のポスターにもなったルノワールの人物画は、美しいのひと言。
ルノワールの手にかかれば、みんな絶世の美女になってしまうのでしょうか。
子供の頃、なぜか自宅にルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェルス嬢の肖像」が飾られていて、
夜中は怖かった記憶が。ちょっとトラウマかも。
なので自分のならまだしも、他人の人物画は飾らないかな。
ルノワールさん、ごめんなさい。
ちょっと偏った鑑賞でしたが(笑)この展覧会は5月末頃まで開催中です。
by karin_koya
| 2015-04-01 20:28
| 展覧会